私は、数年前「地球を救う大変革」(比嘉照夫著)を読んで、非常な感銘を受けました。
  EMを、なんとか柿の栽培に生かせぬものか、EMで柿の有機農法が出来ないか、現在、研究中です。
  すでに、柿の有機栽培に取り組んでおられる方、またこれから柿の栽培を、有機農法でやろうと
  思われる方、是非メールの交換をしましょう。なおあさくら柿園では柿の産地直販もしております。
  (、現在インターネット販売は停止しております。)


            有機農産物とは 


  化学合成農薬、化学肥料及び化学合成土壌改良資材の使用を中止してから三年以上を経過し、
  堆肥等による土づくりを行ったほ場において収穫された農産物(水稲、麦、大豆、雑穀、野菜、
  果樹及び茶)を有機農産物、十二か月以上を経過し有機農産物へ移行中のものを転換期間中
  有機農産物とする。

     有機栽培こだわりリンク集   JA筑前あさくら    農薬ネット   

     福岡県朝倉市山田のピンポイント天気予報   農業共同組合新聞  全国農業新聞


  

2024年 1月・2月 【今年のせん定の考え方】今年は平年に比べ、花芽の着生がやや少ない傾向です。花芽を確保するため、結果母枝を多めに残しましょう。フジコナカイガラムシやヒ       メコスカシバが例年より多く越冬している園地では枝の残しすぎに注意する。【縮間伐・樹高の切り下げの考え方】【縮間伐・樹高の切り下げ】【主枝や側枝のせん定の前に】【主       枝・亜主枝のせん定】樹勢の維持・強化を図るため、主枝先端は、強めに切り返しを行います。【側枝のせん定】側枝は1〜5年生の枝をバランスよく配置し、3〜5年を目安に       更新を行う。結果母枝からは、20〜40pの新梢が発生します。側枝の間隔は、目安として、50〜60p程度の間隔が空くように結果母枝を残します。【病害虫防除】【品種ごと       のせん定ポイント】

     九月・十月 【仕上げ摘果・枝管理】病害虫被害果、小玉果、傷果など樹上選果【収穫】果梗と果柱痕は鋏で取り除く【品種別の注意点】「西村早生」家庭内での選果を徹底「早        秋」・「太秋」異常成熟果で軟果になる可能性が高いため注意「秋王」果皮が弱く傷が入りやすいため注意【施肥】特に、「太秋」や「西村早生」で樹勢強化を図りたい場合や翌年       の出荷数量を確保 したい場合は、必ず施用する。【病害虫対策】〇炭そ病〇カメムシ類【農薬の使用基準の遵守】

     七月・八月 【摘果】「西村早生」や「富有」など整理落果しにくい品種から順次行う【日焼け果対策】極端な葉むしりを避け、上向きの果実を落とし、下向きの果実を残す【新梢管       理】込み合ってる枝や炭そ病が発生している枝は除去する【土壌管理】【施肥(追肥)】【病害虫】〇炭そ病〇カメムシ類〇フジコナカイガラムシ(七月下旬から八月中・下旬にか       けて第二世代のふ化が始まる)

     五月・六月 【摘蕾】早秋・早生富有・富有を優先し秋王・太秋・西村と行う、【新梢管理】発育枝は徒長する前に早めに除去する、【摘果】生理落下が終了する六月下旬頃           から実施する、果実一果に対する葉の枚数の目安は富有・早生富有・太秋・秋王で20葉で一果、早秋・西村で15葉に一果、秋王の摘果は七月中旬以降に行う、【秋王の結実       対策】満開二十日後を目安に主幹または側枝基部に環状剥皮を行う、【病害虫防除】〇炭そ病〇灰色かび病〇フジコナカイガラムシ〇カメムシ類
 
     三月・四月 【苗木の植え付け】(一)株間と栽植本数(二)植え付け前の準備(三)植え付け方法(四)植え付け後の手入れ【摘蕾】基本的に一結果枝一蕾、40cm以上の            長く強い結果枝はニ蕾とし五葉以下の短く弱い枝の蕾は全て落とします。残す蕾は、結果枝中央部の横〜下向きで、形が整っていて大きなものや、枝に挟まれないものを選ぶ       【病害虫防除】フジコナカイガラムシ 枝幹害虫(フタモンマダラメイガ、ヒメコスカシバ)炭そ病

2023年 一月・二月 【整枝・せん定を始める前に】【成木の整枝・せん定】せん定後の結果母枝数は10a当たり7千〜八千本(七〜八本/u)「西村早生」雄花が着生した結果母          枝には雌花が着生しない「早秋」20〜40cmの充実した結果母枝をやや多めに配置する(八〜十本/u)。30cm以上の結果母枝では摘蕾の省力化を目的に先端1〜3芽の       切り返し(先刈り)を行います。「太秋」年数が経って弱った側枝や不要な不定芽由来の発育枝は基部を五cm程度残して切り返し、予備枝として利用する。「秋王」横向きの側       枝、結果母枝を中心に利用し、10〜25cmの短い結果母枝を多めに残す(16〜20本/u)。「松本早生富有」「富有」30〜40cmの充実した結果母枝を利用する(7〜8本/u       )。【幼木の整枝・せん定】定植二年目四年目 五年目【土壌管理】物理性の改善 深耕やたい肥など有機物の施用によるによる土壌改良を行う。化学性の改善【越冬害      虫対策】フジコナカイガラムシ ヒメコスカシバ フタモンマダラメイ

      九月・十月 〇仕上げ摘果・枝管理〇汚損果の発生と防止〇収穫〇品種別の注意点(西村早生は渋果の混入がない様に、家庭での選果を徹底する)
                (早秋・秋王で適期前に着色が進んだ果実は異常成熟であるかのうせいが高く軟化しやすい)(富有など晩成品種は降霜までに収穫する)
              〇病害虫防除(炭そ病・カメムシ)
     七月・八月 〇摘果〇品種別の注意点(西村早生は生理落下終了後に行う通常の摘果と着色開始期に渋果の判定を兼ねて行う仕上げ摘果の二回に分けて行う)
               (早秋は生理落下が終了する七月中旬から奇形果中心に行う)(秋王は本摘果は梅雨が明け生理落下終了後に行う)
              〇日焼け果対策〇新梢管理〇土壌管理〇病害虫防除(炭そ病・カキノヘタムシガ・カメムシ類)
     五月・六月 〇摘蕾(時期・方法)〇「秋王」の結実対策処理〇摘果(富有・松本富有・太秋・秋王は20葉に一果)(西村早生・早秋は15葉に一果)
              〇新梢管理〇施肥〇病害虫防除(炭疽病・灰色かび病・フジコナカイガラムシ・カメムシ類)
     三月・四月 〇苗木の植え付け(一)植え付け前の準備(二)植え付け方法(三)植え付け後の管理〇高接ぎ〇晩霜対策〇病害虫防除
2022年 一月・二月 《整枝・せん定》@縮間伐の実施A骨格(主枝・亜主枝)の確認B太枝の除去C古い(長大化した)側枝の除去D主枝先端部から基部へせん定
            (一)縮間伐(二)整枝管理作業の効率化、薬剤散布効果の面から樹高は三・五m以下を目標(三)せん定結果母枝は20〜40cm程度の充実した
           もの(四)各品種のせん定のポイント@「西村早生」A「早秋」B「太秋」C「秋王」D「松本早生富有」E「富有」《土壌改良》《越冬病害虫の防除》

    9月・10月 《仕上げの着果管理・枝管理》支柱による持ち上げや枝吊り《収穫》果梗と果柱痕は収穫時に鋏できれいに取り除く(品種別の収穫・選果時の留意点)
            「早秋」・「太秋」異常成熟果の取扱いに注意「秋王」出荷前半(十月中下旬)の着色不良果に注意《強風(台風)対策》とくに「太秋」や「秋王」は
            枝の柔軟性が低く折れやすいため支柱や紐で固定する《汚損果対策》着色期以降の薬剤散布はできる限り避けやむを得ず散布する場合は単剤でする
            《病害虫対策》・炭疽病・フジコナカイガラムシ・カメムシ(今後は天敵による防除が主となる
    7月・8月 摘果、新梢管理(病害虫防除花芽文化)、追肥、病害虫防除(炭疽病・カメムシ・フジコナカイガラムシ)、土壌水分管理
    5月・6月 〇摘蕾は開花前までに行う〇摘果は生理落下終了後行う〇「秋王」の着果安定対策(満開二十日後を目安に環状剥皮や
            ノコ目処理など)〇新梢管理〇乾燥対策〇病害虫防除(フジコナカイガラムシ・炭疽病・灰色カビ病・カメムシ類)
    3月・4月 (一)苗の植え付け、幼木管理@定植準備A定植方法B定植後の管理(二)摘蕾@摘蕾の目的A摘蕾の方法(三)新梢管理
            (四)病害虫防除〇フジコナカイガラムシ〇ヒメコスカシバ、フタモンマダラメイガ〇カキサビダニ〇炭疽病
2021年1月・2月 一、整枝・せん定(一)今冬のせん定の考え方(二)整枝・せん定のポイント(三)整枝・せん定の順序@支柱、誘引紐の除去
            A樹の状態の確認B縮伐・間伐C主枝・亜主枝のせん定D側枝のせん定(四)各品種のせん定のポイント@「西村早生」
            A「早秋」B「太秋」C「秋王」D「松本早生富有」「富有」二、越冬病害虫対策

    九月・十月 仕上げ摘果・枝管理(軟熟果・病害虫被害果・キズ果・支柱立て・枝吊り) 汚損果の発生と防止(着色開始期以降の防除は
            避けるやむを得ず防除する場合は単用で) 収穫(果梗と果柱痕を短く 日よけシート) 病害虫防除(炭そ病・カメムシ)
    七月・八月 摘果 品種別の注意点 西村早生(スジ果・ミゾ果・奇形果・着色不良果) 早秋(奇形果) 秋王(粗摘果・奇形果・
            キズ果・密集した着果)着果の程度は葉果比を目安に行う 新梢管理 環境整備 乾燥のための敷き草かん水 
            除草は早めに 病害虫防除(炭そ病・カキノヘタムシガ・カメムシ類) 
    五月・六月 管理作業、〇摘蕾〇新梢管理〇摘果〇「秋王」の結実対策、病害虫防除、〇炭そ病〇灰色かび病〇フジコナカイガラムシ
             〇カメムシ類
    三月・四月 苗木の植え付け一.株間と栽植本数、二.植え付け前の準備、三.植え付け方法、四.植え付け後の手入れ@乾燥防止A誘引
            B防除、高接ぎ、摘蕾、病害虫防除〇フジコナカイガラムシ〇樹幹害虫(フタモンマダラメイガ、ヒメコスカシバ)〇炭疽病
2020年一月・二月 整枝・せん定作業、一.縮・間伐二.主枝・亜主枝の配置三.整枝・せん定四.主枝先端から基部へ、
             【品種ごとのせん定のポイント】「西村早生」「早秋」「太秋」「秋王」「松本早生富有」「富有」、
             越冬病害虫の防除(フジコナカイガラムシ・フタモンマダラメイガ・ヒメコスカシバ)、高接ぎの準備

    9月・10月【仕上げ摘果・枝管理】【収穫】〇収穫時の注意点〇品種ごとの収穫のポイント「西村早生」「早秋」「秋王」
            【病害虫防除】炭疽病、うどんこ病、カメムシ【汚損果】     
    7月・8月「生育状況」「摘果」「土壌管理」「秋王の管理」「病害虫防除」〇炭そ病〇カメムシ〇ハマキムシ、カキノヘタムシガ「汚損化対策」 
    5月・6月 摘蕾、新梢管理、摘果、秋王の管理、病害虫防除〇炭そ病〇灰色かび病〇フジコナカイガラムシ
            〇カメムシ類(ミナミトゲヘリカメムシ)
    3月・4月 苗木の植え付け 一、栽植密度 二、植え付け 三、植え付け後の手入れ@誘引A乾燥防止Bその他、
           摘蕾 一、摘蕾の時期 二、摘蕾の方法【残す蕾】@新梢のなかほどにあるAヘタが四枚揃っているB大きい
          C下向き(日焼け防止)、その他、病害虫防除〇フジコナカイガラムシ〇カキサビダニ〇ヒメコスカシバ、フタモンマダラメイガ
2019年1月・2月 一、昨年の生育概況 二、せん定のポイント 三、せん定の順序@縮間伐の実施(永久樹の確認)A不要な大枝は整理
          (特にSS防除時に危険な低位置の大枝)B側枝の更新C結果母枝のせん定(主枝先端から基部へ)Dせん定終了後樹全体を確認

    九月・十月 仕上げ摘果・管理(枝吊り・支柱立て)、収穫〇収穫時の注意点〇「西村早生」の収穫〇「早秋」の収穫〇「秋王」の収穫、礼肥、
             病害虫防除(炭素病・カメムシ・汚損果の防止・着色向上)
    七月・八月 「生育状況」「摘果」「品種別の注意点」「新梢管理」「土壌管理」「秋王の管理」「病害虫防除」(炭素病・カキノヘタムシガ・カメムシ・
             フジコナカイガラムシ)
    五月・六月 摘蕾〇「西村早生」の摘蕾〇「早秋」の摘蕾〇「太秋」の摘蕾〇「松本早生富有」「富有」の摘蕾、枝管理、摘果、追肥、
             秋王の管理、苗木の管理、病害虫防除〇炭そ病〇灰色かび病〇フジコナカイガラムシ〇カキノヘタムシガ〇カメムシ類
    三月・四月 苗木の植え付け一、植栽密度二、植え付け三、植え付け後四、秋王の植え付けと生育期の管理、高接ぎ摘蕾、病害虫防除
             ○フジコナカイガラムシ○炭そ病○カキサビダニ(アプロード・ジマンダイセン・ペンコゼブ・エムダイファー)
2018年一月・二月 昨年の生育概況、せん定のポイント、せん定の順序@永久樹の確認(縮間伐)A骨格枝の確認(太枝の整理)B側枝の更新
             C主枝先端から基部へせん定、基本樹形、側枝の作り方及び間隔、品種毎のせん定(一)雄花のつかない品種(富有・松本早生
             富有・早秋)(二)雄花のつく品種(西村早生・太秋・秋王)、粗皮削り、土壌改良、せん定作業の仕上げ、平成三十年の重点目標

     9月・10月 収穫前管理、収穫、収穫時の注意点、礼肥(西村早生は10月上旬)、病害虫防除(炭そ病・カメムシ) 
     7月・8月 摘果、枝管理、病害虫等の対策(フジコナカイガラムシ・チャバネアオカメムシ・チョウ目害虫)、秋王の枝幹害虫(ヒメコスカシバ) 、
             炭そ病、日焼け果、ヤワ果対策(苦土石灰の施用)
     5月・6月 一、五〜六月の管理作業1.摘蕾2.新梢管理3.摘果4.追肥5.「秋王」のジベレリン処理二、病害虫等の対策1.炭そ病
             2.灰色かび病3.フジコナカイガラムシ4.チョウ目害虫(フタモンマダラメイガ・ヒメコスカシバ・カキノヘタムシガ・ハマキムシ類)
             5.チャバネアオカメムシ
     3月・4月 一、苗木の植え付け1.植え付けの方法2.植え付け後の手入れ3.高接ぎ更新、二、病害虫対策1.フジコナカイガラムシ2.炭そ病
             3.アザミウマ類4.カキサビダニ、摘蕾と摘蕾の方法
2017年1月・2月 せん定の順序1.縮伐・間伐2.粗せん定3.整枝・せん定、施肥について、粗皮削りについて

     九月・十月 仕上げ摘果、収穫(西村早生の収穫・早秋の収穫・秋王の収穫)、病害虫防除(炭そ病・チャバネアオカメムシ)
     七月・八月 生育状況、摘果、枝管理、施肥、病害虫防除(炭そ病・フジコナカイガラムシ・チャバネアオカメムシ)
     五月・六月 摘蕾、枝管理、病害虫防除(@炭そ病A灰色かび病BフジコナカイガラムシCハマキガ類Dカキノヒメヨコバイ・クロフタモン
              マダラメイガ・ヒメコスカシバ・カキノヘタムシガ)、高接ぎ(親子接ぎ)@時期A接ぐ枝
     三月・四月 苗木の植え付け(植え付け位置の決定・植え付け方法・植え付け後の管理・病害虫防除)、高接ぎ、病害虫防除(フジコナ
              カイガラムシ・クロフタモンマダラメイガ・ヒメコスカシバ・炭そ病・灰色カビ病)、太秋の雄花対策、摘蕾、新梢の管理
2016年一月・二月 昨年の生育概況、整枝・せん定作業(1.支柱の除去2.縮伐・間伐3.粗せん定4.整枝せん定)、苗木の植え付け準備、高接ぎの準備

     9月・10月 仕上げ摘果・管理(枝吊りや支柱立て)、収穫、病害虫防除(カメムシ・炭そ病)、礼肥(十月上旬)
     7月・8月 生育状況、摘果、新梢管理、園内の環境管理、病害虫防除(炭そ病・カキノヘタムシガ・カメムシ類・フジコナカイガラムシ)
     5月・6月 摘蕾、枝管理、病害虫防除(炭そ病・灰色かび病・フジコナカイガラムシ・カキノヘタムシガ)、苗木の管理、追肥
     3月・4月 高接ぎ(切り接ぎ)、病害虫対策(一)フジコナカイガラムシ(二)樹幹害虫(ヒメコスカシバ・クロフタモンマダラメイガ)
            (三)炭そ病、苗木の植え付け(一)株間と栽植本数(二)準備(三)植え付け方法(四)植え付け後の手入れ、摘蕾
2015年1月・2月 昨年の生育概況、整枝・せん定作業1.縮伐・間伐2.粗せん定3.整枝・せん定@高品質果実の安定生産A炭そ病対策
             B作業の安全性の確保、フジコナカイガラムシ対策(粗皮削り・土壌改良)、高接ぎの準備

     九月・十月 仕上げ摘果・管理、枝つり・支柱立て、収穫、礼肥、病害虫防除(炭そ病・カメムシ)
      七月・八月 生育状況、摘果、品種別の注意点、新梢管理、土壌管理、秋王の管理、病害虫防除(炭そ病・カキノヘタムシガ・カメムシ)
     五月・六月 摘蕾、枝管理、摘果、追肥、秋王の管理、苗木の管理、病害虫防除(炭そ病・灰色かび病・カキノヘタムシガ・カメムシ類)
     三月・四月 苗木の植え付け1.植栽密度2.植付け3.植え付け後4.秋王の植え付けと生育期の管理、高接ぎ、摘蕾、
              病害虫防除(フジコナカイガラムシ・炭そ病)
2014年一月・二月 昨年の生育概況、せん定のポイント、せん定の順序@永久樹の確認(縮間伐)A骨格枝の確認(太枝の整理)
             B側枝の更新C主枝先端から基部へせん定、基本樹形(開心自然形三本仕立て)、側枝の作り方および間隔、
             品種毎のせん定、せん定作業の仕上げ、粗皮削り、高接ぎ用接ぎ木(穂木)採取

      9月・10月 仕上げ管理、収穫(収穫方法・「西村早生」の収穫・「早秋」の収穫)、病害虫防除(カメムシ・炭そ病)、礼肥
      7月・8月 生育状況、摘果、方法、品種別の注意点、新梢管理、環境整備、病害虫防除
              (炭そ病・カキノヘタムシガ・カメムシ)
      5月・6月 摘蕾、枝管理、病害虫防除(炭そ病・灰色かび病・フジコナカイガラムシ)、苗木の管理、追肥
      3月・4月 高接ぎ(切り接ぎ)、病害虫対策(フジコナカイガラムシ・ヒメコスカシバ・クロフタモンマダラメイガ・炭そ病)、
              苗木の植え付け(1.株間と栽植本数 2.準備 3.植え付け方法 4.植え付け後の手入れ)、摘蕾
2013年  1月・2月 整枝・せん定作業(1.縮伐・間伐 2.粗せん定 3.整枝・せん定)、今年の整枝・せん定のポイント
              (1.高品質果実の安定生産 2.炭そ病対策 3.作業の安全性の確保)、フジコナカイガラムシ対策
              (粗皮削り・ジノテフラン水溶剤の樹幹塗布処理)、高接ぎの準備 

      九月・十月 見直し摘果、葉むしり、枝管理、収穫、追肥、病害虫防除(炭そ病)
      七月・八月 生育状況、摘果、品種別の注意点、新梢管理、土壌管理、病害虫防除(カメムシ・カキノヘタムシガ・炭そ病)
      五月・六月 摘蕾・新梢管理・摘果・品種別の注意点・追肥・病害虫防除(カメムシ・フジコナカイガラムシ・炭そ病)
      三月・四月 苗木の植え付け、高接ぎ、晩霜害対策、摘蕾、病害虫防除(フジコナカイガラムシ・炭そ病)
2012年  一月・二月 昨年の生育概況、せん定を行う前に、せん定、品種ごとのせん定、平棚栽培のせん定、粗皮削り、土壌改良

      9月・10月 摘果・枝管理、葉むしり、収穫、炭そ病、カメムシ、ハマキムシ、礼肥
      7月・8月 生育状況、摘果、新梢管理、土壌管理、側枝への環状剥皮、
              病害虫防除(フジコナカイガラムシ・炭そ病・カメムシ)
      5月・6月 生育状況、摘蕾、摘果、追肥、病害虫防除、
      3月・4月 植え付け、高接ぎ、病害虫防除、摘蕾、晩霜害対策
2011年  1月・2月 せん定の順序、基本樹形・骨格枝の作り方、側枝の作り方、結果母枝の作り方、品種毎のせん定

      十月 仕上げ管理、収穫、太秋の収穫、施肥
      九月 見直し摘果、枝管理、摘葉および新梢管理、西村の収穫、早秋の収穫、病害虫防除
      七月・八月 摘果(時期・程度・方法・早秋の摘果)、新梢管理、追肥、土壌管理、摘果の見直し、西村早生の仕上げ摘果
               枝管理、土壌水分管理、病害虫防除(カメムシ・炭そ病・カキノヘタムシガ)
      五月・六月 摘蕾、摘蕾の方法、西村早生の摘蕾、早秋の摘蕾、摘果、新梢管理、西村早生の摘芯、追肥、
               病害虫防除(フジコナカイガラムシ・炭そ病・灰色かび病)
      四月 摘蕾(摘蕾の準備作業・摘蕾の方法)
      三月 高接ぎ、晩霜害対策、病害虫防除(フジコナカイガラムシ対策・石灰硫黄合剤の散布・炭そ病)
      二月 せん定作業の仕上げ、粗皮削り、高接ぎの準備、苗木の植え付け
2010年  一月 せん定の順序、基本樹形、側枝の配置および間隔、側枝のせん定、品種別のせん定

      11月・12月  収穫・出荷、冷蔵かきの収穫・出荷、施肥・土壌管理、せん定
      9月・10月  仕上げ管理(支柱立て・枝吊り・葉むしり)、収穫、施肥、病害虫防除
      7月・8月  摘果(方法及び程度)、枝管理、土壌管理、病害虫防除
      5月・6月  摘蕾、新梢管理、病害虫防除(灰色カビ病・炭そ病、フジコナカイガラムシ)
      3月  高接ぎ、病害虫防除(フジコナカイガラムシ・炭そ病)、晩霜対策
      2月  せん定作業の見直し、仕上げ、誘引ひもの取替え、誘殺バンドの除去、粗皮削り、高接ぎの準備、
2009年  1月  せん定の品種別ポイント<富有・松本早生富有・伊豆・西村早生・早秋・太秋>、病害虫防除 

     十二月  今年のせん定のポイント、せん定の順序、縮間伐、骨組みの確認、せん定、粗皮削り 
     十一月  収穫、冷蔵かき、施肥
      十月  仕上げ管理、収穫、<太秋の収穫>、施肥
      九月  見直し摘果、枝管理、摘葉および新梢管理、収穫、<早秋の収穫>、病害虫防除
      八月  摘果の見直し、西村早生の仕上げ摘果、枝管理、土壌水分管理、病害虫防除(カメムシ)
      七月  摘果、早秋の摘果、新梢管理、追肥、土壌管理、病害虫防除(炭そ病・カキノヘタムシガ)
      六月  摘果、新梢管理、追肥、病害虫防除(フジコナカイガラムシ・炭そ病)
      五月  摘蕾、摘蕾の方法、西村早生の摘蕾(着蕾が少ない・着蕾が多い)、早秋の摘蕾、新梢管理、
             病害虫防除(フジコナカイガラムシ・炭そ病・灰色かび病)
      四月  摘蕾、摘蕾の準備作業、摘蕾の方法、病害虫防除(フジコナカイガラムシ、炭そ病、灰色かび病)、
             晩霜対策、高接ぎ更新
      三月  苗木の植え付け、裁植密度、植え付け時の主な注意点、実際の植え付け方法、植え付け後、高接ぎ、
             晩霜害対策、病害虫防除、
             フジコナカイガラムシ対策、石灰硫黄合剤の散布
       二月  せん定作業の仕上げ、新品種のせん定(早秋、太秋)、粗皮削り、誘引バンドの除去、高接ぎの準備
2008年  一月  十九年産の生育概況からの予測、二十年産のせん定のポイント、せん定の順序、基本樹形、
             側枝の配置および間隔、側枝のせん定、品種別の側枝のせん定(松本早生富有、伊豆、西村早生)  

     12月  縮間伐、整枝・せん定、側枝の更新と配置、粗皮はぎ
     11月  収穫、冷蔵かき、施肥
     10月  仕上げ管理、収穫、施肥
      9月  枝管理、葉むしり、収穫、病害虫(ハマキムシ・炭そ病)
      8月  摘果の見直し、「西村早生」の仕上げ摘果、枝管理、土壌管理、病害虫防除(カメムシ・炭そ病・うどんこ病)
      7月  摘果、新梢管理、病害虫防除
      6月  病害虫防除(フジコナカイガラムシ・炭そ病)、新梢管理、排水対策
      5月  摘蕾、新梢管理、病害虫防除
      4月  晩霜対策、病害虫防除(炭そ病・灰色かび病・フジコナカイガラムシ)
      3月  苗木の植付け、高接ぎ、晩霜害対策
      2月  整枝・せん定の見直し、誘引ひもの取り替えなど、粗皮はぎ、誘殺バンドの除法、土壌改良、園内の環境整備など
2007年  1月  整枝・せん定のポイント(@縮間伐の実施A充実した結果母枝を確保するB防除効果向上を目指した樹づくり)、
            基本樹形の確保、越冬病害虫対策、安全性確保

     十二月  縮間伐及び整枝・せん定、病害虫の防除(炭そ病の罹病枝の除去・粗皮剥ぎ)
     十一月  収穫・出荷、冷蔵用かきの収穫、施肥
      十月  収穫・出荷、礼肥
      九月  葉むしり、枝管理(枝つり・支柱立て)、収穫、病害虫防除(カメムシ・炭そ病・うどんこ病)
      八月  摘果の見直し、西村早生の仕上げ摘果、枝管理、土壌管理、病害虫防除
      七月  摘果、新梢管理、土壌管理、病害虫防除
      六月  病害虫防除(炭そ病・フジコナカイガラムシ)、新梢管理、土壌管理、追肥
      五月  摘蕾、枝管理、病害虫防除
      四月  病害虫防除(フジコナカイガラムシ・炭そ病・灰色かび病)、晩霜対策・摘蕾
      三月  苗木の植え付け、晩霜害対策、高接ぎ
      二月  平棚栽培の誘引など、粗皮剥ぎ、誘殺バンドの除去、土壌改良、高接ぎの準備
2006年  一月  縮間伐、せん定、平棚栽培の側枝の更新など、越冬病害虫防除  

     12月  せん定、母枝の適正配置、安全確保、棚栽培、粗皮はぎ、土作り
     11月  収穫、冷蔵かき、平棚栽培について、施肥
     10月  果実の仕上げ管理、収穫、施肥
      9月  摘果、収穫、枝吊りと支柱立て、新梢管理及び葉むしり、病害虫防除
      8月  摘果、枝管理、土壌管理、病害虫防除
      7月  摘果、病害虫防除、新梢管理、土壌管理
      6月  病害虫防除(フジコナカイガラムシ)、炭そ病、新梢管理等、摘果
      5月  摘蕾、新梢管理等、病害虫防除
      4月  摘蕾、新梢管理等、病害虫防除、晩霜害対策
      3月  病害虫防除、晩霜害対策、苗木の植付け
      2月  せん定の再確認、誘引ひも等の取り替え、粗皮剥ぎ、誘殺バンドの除去、施肥、園内作業道の維持見直し等
2005年  1月  今年の整枝・せん定について、整枝・せん定のポイント、基本樹形の維持

     十二月  今年のせん定の考え方、せん定の順序、病害虫の防除
     十一月  収穫、冷蔵かきの出荷、施肥
      十月  果実の仕上げ管理、収穫、施肥
      九月  見直し摘果、枝管理、葉むしり、収穫、病害虫防除
      八月  見直し摘果、西村早生の仕上げ摘果、枝管理、土壌管理、病害虫防除(カメムシ)
      七月  摘果、病害虫防除(たんそ病・カメムシ)、新梢管理、追肥
      六月  摘果、病害虫防除(フジコナカイガラムシ・たんそ病)、新梢管理、西村早生の新梢摘芯
      五月  摘蕾、摘蕾の方法、新梢管理、病害虫防除
      四月  フジコナカイガラムシの防除、摘蕾、摘蕾の方法、新梢管理、病気の防除、高接ぎ更新、接木の注意事項
      三月  フジコナカイガラムシの防除、苗木の植付け
      二月  平棚栽培の整枝・せん定の基本、整枝(基本樹形)、せん定(側枝・結果母枝)、誘引、粗皮削り
2004年  一月  昨年の生育概況、整枝せん定のポイント、基本樹形、主枝・亜主枝への側枝の配置、側枝のせん定、
            品種別の側枝のせん定

     12月  今年の生産を振り返って、縮間伐、整枝せん定、側枝の更新、配置、粗皮はぎ
     11月  収穫、冷蔵かきの出荷、施肥
     10月  着色管理、収穫、施肥、管理反省  
      9月  誘引と枝支え、新梢管理及び葉むしり、反射マルチの利用、収穫(西村早生)
      8月  摘果の見直し、西村早生の仕上げ摘果、摘葉、枝管理、土壌管理、病害虫防除
      7月  摘果、新梢管理、病害虫防除
      6月  新梢管理、病害虫防除、土壌管理
      5月  摘蕾、方法、西村早生の雄花対策、枝管理、病害虫
      4月  晩霜対策、フジコナ対策、病気(炭疽病・灰色かび病)
      3月  苗木の植付け、高接ぎ、病虫害防除、園内道の再検討
      2月  せん定の仕上げ、粗皮削り、高接ぎの準備
2003年  1月  生産反省、かきのせん定の主な目的、せん定作業の取り組み順序、宿間伐、樹形の確立、側枝の配置  

     十二月  整枝せん定、縮間伐、主枝・亜主枝・側枝
     十一月  冷蔵柿の取り扱い、施肥(基肥)
      十月  着色向上、収穫、礼肥
      九月  枝管理、摘葉、反射マルチの実施、収穫、病害虫防除(うどんこ病・カメムシ)
      八月  西村早生の仕上げ摘果、夏枝管理、土壌管理、病害虫防除(カメムシ・うどんこ病)
      七月  摘果、新梢管理、病害虫防除(炭そ病・うどんこ病・落葉病)(ヘタムシ・カメムシ)
      六月  新梢管理、土壌管理、病害虫防除(炭ソ病・落葉病)(フジコナカイガラムシ・イラガ・ハマキムシ・カキノヘタムシ)
      五月  摘蕾、芽かぎ、病害虫防除(灰色かび病・うどんこ病・たんそ病・フジコナカイガラムシ)
      四月  晩霜対策、病害虫防除
      三月  晩霜対策、病害虫防除
      二月  せん定、幼木のせん定、粗皮削り、穂木の摂取
2002年  一月  整枝せん定、縮間伐、整枝、側枝の配置、側枝間隔・母枝間隔、切り口の保護

     12月  今年の生産を振り返って、施肥、縮伐・間伐、粗皮はぎ
     11月  収穫、冷蔵カキの出荷、基肥
     10月  収穫前の管理(葉むしりや枝管理)、収穫時の管理、礼肥
      9月  枝つり・支柱立て、枝管理・摘葉、病害虫防除、収穫
      8月  摘果の見直し、西村早生の仕上げ摘果、摘葉、枝管理、病害虫防除、土壌管理
      7月  摘果・新梢管理・枝管理・病害虫防除、土壌・施肥管理
      6月  新梢管理・病害虫防除・土壌管理・追肥
      5月  摘蕾・枝管理・病害虫防除・害虫(フジコナカイガラムシ、ハマキムシ)
      4月  病害虫防除(フジコナカイガラムシ、炭疽病、灰色かび病)・晩霜対策・摘蕾
      3月  せん定作業の見直し・粗皮削り・病害虫防除・草管理・高接ぎ・苗木の植付け・晩霜対策
      2月  せん定作業の仕上げ・粗皮はぎ・土壌改良・高接ぎの準備・園地整備・農業機械の点検
2001年  1月  縮伐・間伐・せん定・粗皮はぎ  

     十二月  縮間伐・整枝・側枝の更新、配置・結果母枝の確保、配置
     十一月  収穫管理・冷蔵柿の取り扱い・基肥施用  
      十月  着色管理・収穫・施肥・管理の反省
      九月  枝吊り、支柱立て・新梢管理及び葉むしり・品質向上対策・収穫(西村早生)・病害虫防除
      八月  摘果の見直し・枝管理・仕上げ摘果、摘葉(西村早生)・土壌水分管理・病害虫
      七月  摘果・新梢管理・土壌・施肥管理
      六月  新梢管理・土壌管理、追肥・病害虫防除
      五月  摘蕾の実施・病害虫防除
      四月  晩霜害対策・病害虫防除(フジコナカイガラムシ、炭疽病、灰色かび病)・摘蕾
      三月  せん定見直し・粗皮削り(高圧洗浄機などで)・晩霜対策・草管理
      二月  せん定の仕上げ・粗皮はぎ・穂木の採取と貯蔵 
2000年  一月  せん定は結果習性を考えて・間縮抜の再確認   

  剪定原則

      剪定の基本原則を「果樹剪定原則」(大崎守著)から29ヶ条にまとめました。
      この剪定原則は、柿だけでなくいろんな果樹に対する基本原則です。

      柿栽培法  剪定の基本剪定の総則  昭和51年6月の父の手記より


柿の栽培技術に関するメモ

29.9.17 果樹病害虫の秋の防除対策(果樹カメムシ類)
       ○今年の発生量は前年よりやや多
       ○飛来開始時期は九月上旬
       ○果樹園への飛来は、十月以降も要注意
       ○カメムシの防除対策は、予察に基づいた防除が重要

29.9.17 カキ「秋王」の収穫適期(日持ち性を考えて11月1日〜11月21日までに収穫する)
        収穫始期  11月1日
        収穫盛期  11月8日  参考 太秋10月26日 富有11月17日
        収穫終期  11月21日

26.3.24  苗木の植え付けのポイント
       @風の強い乾燥した日はできるだけ避け、根の乾きが少ない曇天無風の日を選んで下さい。
       A傷ついた根は健全な部分まで切り返して下さい。
       B根の先端を下に向け、根が重ならないように四方に配置し、根と土の間にすきまができないように植え付けます。
       C植え付け後の沈下を見越して、深植えにならないように注意して下さい。

       高接ぎのポイント
        @穂木と台木の接触面を滑らか切り口とし、形成層をできるだけ多く密着させる。
        A接ぎ木部分全体を接ぎ木テープなど使用し、乾燥防止対策を行う。
        B接いだ穂木が動かないよう固定する。
        C接ぎ木後は、害虫から食害を受けないように管理する。

19.3.21  高接ぎのポイン
       @充実した枝を穂木として使用する。
       Aできるだけ滑らかな切り口にするため、良く切れるナイフを用いる。
       B穂木と台木の形成層を出来るだけ多く接触させる。
       C接ぎ木後の芽の位置に注意する。
       D接ぎ木テープなどしっかりと固定し切り口が乾燥しないように保護する。

17.8.31  西村早生の仕上げ摘果
        取り除くべき果実は、
       @同一樹内で着色が遅れているもの。
       A果頂部とへた周辺部の着色差が極端なもの。
       B全体に丸みがなく、四角く角張ったもの。
       C果頂部がへこんだり、果実肥大に片寄りがあるもの。

16.12.31  今年のせん定の考え方

      早期落葉の影響で貯蔵養分は少ないと考えられるため、結果母枝を多く残しすぎると養分の分配が少なくなり、
      小玉大量生産の要因となる。また、貯蔵養分が少ない状態で着果量を増やすと、次年度の花が極端に少なくなる
      心配もある。そのため、せん定は基本どおりでやや強めに行います。
      ただし、主枝や亜主枝を更新するような樹形改造は控える。

        せん定の順序

      一、 縮間伐  縮間伐は、残すべき永久樹を決めてから取りかかることが重要
      二、 主枝、亜主枝の決定  主枝は三本、亜主枝は各主枝に二本ずつが基本、作業性や薬剤の付着を考えると
                        亜主枝間隔は二m程度必要
      三、 側枝の取り扱い  五年を過ぎたような古い側枝、長大化した側枝は基本的には更新します。
      四、 母枝の選定
         @西村早生  二〇p以上ある充実の良い枝を母枝として残す。
         A伊豆  二〇p程度の春枝を母枝として利用する。花が多いため、母枝の先端は確実に切り返す。
         B冨有  二〇p〜三〇pの充実の良い春枝を主体に利用します。二次伸長している夏枝部分は花芽はありますが、
               ヘタスキ果になりやすい。充実の良い長果枝は先端を一〜二芽切り返しておく。

16.10.10  10月の管理作業 施肥
       西村早生、伊豆では礼肥の施用時期となります。着果量の多かった樹や徒長枝、二次伸長の少ない樹、
       葉色が落ちてきた樹を対象に10a当り化成肥料20sを目安に施用します。ただし、台風被害等で早期落葉した園では、
       礼肥は減らすようにします。

16.05.03  摘蕾の方法
       一結果枝一蕾が基本です。強い結果枝は二蕾、五葉以下の弱い結果枝は全部摘蕾するなど結果枝の強さに応じて
       加減します。なお、原則として主枝・亜主枝の先端は着果させないようにします。
        ○残す蕾
       基本は結果枝基部から二〜三番目の蕾を残しますが、次のことを考慮して摘蕾します。
        @ヘタが四つ揃った大きな蕾
        A果梗が太く緑の濃い蕾
        B横向き、斜め下向きの蕾
        C大きくなって結果枝に挟まれない蕾
       なお、二番果は全部摘蕾します。  

16.01.02  整枝せん定のポイント
        @樹勢に応じたせん定
          強い樹・・・間引き主体
          弱い樹・・・切り返し主体
        A枝の強さに序列をつけ樹全体のバランスを保つ
          主枝>亜主枝>側枝
        B屈曲した枝、直上枝(勝ち枝)をつくらない
        C充実の良い結果母枝を多めに残す
          充実不良のため
        D樹冠内部に枝はなるべく置かない
          フジコナカイガラムシ対策
       基本樹形
        @開心自然形
          主枝二〜三本、亜主枝二本/主枝
        A樹冠内部まで日の当たる樹形
          大枝の整理、フトコロは広く
        B樹高は3・5m以下
          省力化
       品種別の側枝のせん定
        @冨有・松本早生富有
          充実の良い長果枝(30p前後)を使います。松本早生富有は樹が立ちやすく、側枝基部がはげあがりやすいため、
          横・下枝や陰芽からの枝の活用を図ります。
        A伊豆
          枯れ枝の発生が多いので側枝間隔は充分にとります。切り返しせん定を主体とし、充実した枝は先刈りをします。
        B西村早生
          雌花をもってくる強めの枝や陰芽からの枝を利用します。雄花ばかりの側枝は基部から切り取ります。

16.01.01  今日は2月の管理作業で大事な「粗皮削り」と「高接ぎの準備」について説明します。

       粗皮削り
         ここ近年、フジコナカイガラムシの発生が目立っています。このフジコナカイガラムシの発生を減らす方法の一つとして
         粗皮はぎがあります。かなりの数の越冬虫が粗皮の下に隠れています。粗皮はぎを行うことにより、
         フジコナカイガラムシの越冬量を減らします。特に古枝、大枝の分岐部分、また、樹の主枝、亜主枝など上の方も
         丁寧に粗皮削りを行います。地際部でも越冬しますので、樹の根元まで徹底的に行います。また、古枝、大枝の
         分岐部分はクロフタモンマダラメイガに喰われて、大事な枝が付け根から裂ける原因にもなります。この粗皮はぎ、
         股こさぎによりフジコナカイガラムシとクロフタモンマダラメイガの防除を行います。これがひいては減農薬にも
         つながります。私たち柿生産者は高圧洗浄機を使って粗皮はぎを行います。
          (粗皮・・・柿の幹の表面のゴツゴツした表皮)

       高接ぎの準備
         高接ぎは主枝・亜主枝の枝が空いているところに接ぎ木をしたり、品種を変えるとき、つまり伊豆を西村早生に
         変えるとき、新しく植えるのではなく、伊豆の樹を切りそれに直接西村早生を接ぎ木します。
         この接ぎ木用の穂木採取は、2月が摘期です。穂木は結実、肥大、着色などが良かった樹から採取します。
         充実の良い一年生枝を30p位の長さで20本程度束にして貯蔵します。ビニル袋に入れ、穂木とビニルを密着した
         状態にして、乾燥しないように、冷蔵庫や温度変化が少ない土中に貯蔵します。

       高接ぎ
         三月下旬が高接ぎ摘期です。接ぎ木の留意点、
          @切れるナイフを用いる。
          A接ぎ木後の芽の向きに注意する。
          B穂木と台木の形成層を出来るだけ多く接触させる。
          C接ぎ木テープなどを用いてしっかりと固定する。
          D切り口が乾燥しない様にテープや保護材で保護する。

15.12.19   カ キ の 冬 期 管 理

      T冬期管理での改善ポイント
        @収量の連年確保と大きなヘタづくり(2L主体、ヘタスキ軽減)
          充実の良い結果母枝の活用、充実した結果母枝づくり、地力増進(堆肥投入・適正な施肥)
          樹冠内部まで日が当たる樹形づくり
        Aフジコナカイガラムシの撲滅
          薬液がよくかかる樹冠内部の枝の整理、側枝間隔の確保
      U整枝せん定
        1せん定のポイント
         ○樹勢に応じたせん定
           強い樹→間引き主体で枝を多く残す
           弱い樹→切り返し主体で枝を少なめに残す
         ○枝の強さに序列をつけ樹全体のバランスを保つ・・・主枝>亜主枝>側枝
         ○屈曲した枝、直上枝(勝ち枝)をつくらない・・・自然な養分の流れをつくる
         ○充実の良い結果母枝を多めに残す
        2基本とする樹形
         ・開心自然形(主枝数2〜3本、亜主枝2本/主枝)
         ・地下部と地上部のバランス(つり合い)を崩さない
         ・樹冠内部まで日の当たる樹形(大枝の整理、フトコロは広く)
        3主枝、亜主枝での側枝の配置
         ・先端ほど全体の幅を狭く基部ほど広く側枝をとる(日当たり向上)
         ・1〜5年生側枝をバランスよく配置する(結実安定、樹勢維持)
        4側枝のせん定・・・側枝の基部の大きさ、側枝の向きに応じて結果母枝を残す(本数、枝の強弱、向き)
        5品種別の側枝のせん定
         @冨有、松本早生富有
          ・充実の良い長果枝(30p前後)を使う、松本早生富有は横枝、下枝や不定芽(陰芽)をうまく使う
         A伊豆
          ・枯れ枝の発生が多いので側枝間隔は充分にとる
          ・切り返しせん定が主体
          ・充実した母枝は先刈りする
         B西村早生
          ・樹勢を強く保つため、弱っている樹は主枝、亜主枝の切り返しにより樹冠の縮小を行う
          ・雌花をもってくる強めの枝、陰芽からの枝、着果枝を結果母枝として使う
          ・雄花をもってくる弱い枝は切除する
      V病害虫防除
        @粗皮はぎ(フジコナカイガラムシ、クロフタモンマダラメイガ防除)
        A落葉は焼却又は埋没させる(落葉病、うどんこ病防除)
        B炭疽病に罹病した枝はせん定時に除去し園外へ持ち出す
        C誘殺バンドは2月までに焼却する(フジコナカイガラムシ防除)

15.06.27  6月の柿管理作業
        新梢管理
         冬期せん定でできた大きな枝の切り口や主枝、亜主枝の屈曲部や上面などから発生した不定芽(新梢・新枝)は、
         この時期に旺盛な伸長をし、徒長枝となります。そのまま放置すると過繁茂状態になり、整理落果を助長するなど
         悪影響を及ぼします。そこで混んだ部分の徒長枝や未着果枝など樹冠内部の混雑の原因となっている側枝を除去
         及び誘引を行い、通風、採光条件など適正な樹相づくりをする。なお、斜め向きに発生した不定芽、他の枝に障害が
         無い新梢は、次年度の側枝候補として残す。
        病害虫防除
         害虫としては、去年大きな問題となったフジコナカイガラムシが本年についても、発生が非常に多い。
         フジコナの防除は、六月初旬から中旬にかけてが最重要防除適期となるので徹底防除を行う。
         病気については、梅雨の影響で炭そ病の発生が心配されるので、雨の合間を見計らって薬剤防除を行う。
         なお、炭そ病の罹病枝が見受けられたら、二次感染を防ぐため必ず除去し、発生源を絶つことが必要です。
        土壌管理
         梅雨時期を迎えるため、園内の排水対策を徹底し、湿害による根痛み防止対策を行う。
         生理落果が終了する。六月下旬から七月上旬は追肥の時期です。樹勢を確認しながら施用量を決定する。

15.06.14  追肥
        整理落果が終了する六月下旬から七月上旬は追肥の時期です。樹勢を確認しながら施用量を決定する。

15.05.06  摘蕾作業の重要性
        摘蕾作業は「来年度のかき作りのスタートである」と言われる。来年の花芽が出来始めるのは六月です。
        摘蕾作業で余分な蕾に流れる養分を整理しておく。摘蕾は、果実の肥大促進や品質の向上花芽分化と充実促進、
        隔年結果防止などのため行う。蕾がたくさん付いていると養分競合が起こり、小玉発生や品質低下の原因になる。
        早めに取り組み開花までには終わらせる。

       摘蕾の方法
        一新梢一蕾が基本、五葉以下の新梢は全て落とす。残す蕾としては、
         @ヘタが四つ揃った大きな蕾のもの
         A果梗が太く、緑色の濃いもの
         B収穫時に枝に挟まれないもの
         C横向き、または斜め下向きの蕾
         D二番花については必ず落とす

       西村早生の雄花対策
        毎年安定して収穫するには、雄花をできるだけ咲かせないことが必要です。雄花と雌花の区別ができるようになったら、
        雄花しか着生していない母枝、側枝は開花前に切り落として樹勢を保ち、隔年結果の波を小さくする。

15.01.04  かきせん定の主な目的
        @毎年安定して、多くの収量を得るため
        A日当たりを良くし、高品質の果実を生産するため
        B省力化(結実管理、収穫、薬が良くかかるように)
        C生産経費の軽減

       せん定作業の取り組み順序
        @縮間伐を行う(永久樹の確認)
        A骨組みの確認(主枝、亜主枝の確認)
        B大枝の除去(大きい枝から小さい枝へ)
        C古い側枝、太りすぎた側枝の除去
        D主枝の先端(枝先)から基部へせん定する

       品種別注意点
        @西村早生
         母枝は強い枝を利用し、早めの側枝の更新をしていきます(二から三年で間引き)。弱すぎる枝、雄花ばかりの
         側枝は基部から切除して新梢の発育を促します。
        A伊豆
         枯れ枝の発生が多いので、側枝の間隔は充分に取ります。充実した母枝には先刈りを加え、花芽数の制限と
         葉数及び翌年の母枝を確保します。
        B松本
         樹が立ちやすい品種です。短果枝よりやや長めの充実した長果枝の生産が安定しています。

14.10.16  着色向上
         果実周辺の葉むしり、下垂したかきの吊り上げ、樹冠内部の徒長枝除去
        礼肥
         早生種で十月上〜中旬に施用、即効性肥料で、10e当たり20s
         また、十月下旬〜十一月が基肥施用時期

14.08.07  西村早生の仕上げ摘果 西村早生の渋果の樹上判定としての目安
         @ 同一樹で着色の遅れている果実
         A 一果実の中で一番青い部分が残っている果実
         B 果頂部とヘタ部の着色差がひどい果実
         C 全体に四角張っている果実
         D 果頂部が凹み、扁平な果実
         E 肩落ちや、果実の肥大が片寄りのある果実  

14.07.11  摘果の方法
         残す果実としては、結果枝の中心部で果形の整った腰高で、ヘタの大きい果実を残す。
         落とす果実としては
          @ 傷果、虫食い果(スリップス・ハマキムシなど)
          A 種なし果
          B 二番果、凹果
          C 奇形果
          D ヘタ障害果

14.05.21  摘蕾の時期
         摘蕾を早くするほど貯蔵養分の浪費が少なく、初期の果実肥大促進や生理落葉防止につながり、
         また、残った蕾をより大きくすることになる。
        摘蕾の方法
         @ヘタが大きくて、正常な形のもの
         A果梗が太く、緑色の濃いもの
         B収穫時に枝に挟まれないもの
         C下部の枝は横、または斜め上向きのもの
         D日焼けしそうな上部は横か下向きのもの

14.04.15  フジコナカイガラムシの防除のポイント
        @幼虫の発生時期は、園によって異なるので発生予察を行います。
        A幼虫の発生から20〜25日後が幼虫発生最盛期となります。
        B各世代とも幼虫の発生期より20〜25日後に第一回の防除をし、
          さらにその後10〜14日を経て第二回の防除を行います。
        C農薬のかかりにくい死角を無くすため、発生の多い樹に目印をつけ、徹底防除を行って下さい。

14.01.05  せん定作業の取り組みには
        @縮間伐を行う(永久樹の確認)
        A伸ばす枝の確認(主枝・亜主枝)
        B大枝の除去
        C主枝の先端から基部へせん定する

       品種毎の留意点
        @西村早生
         ・結果母枝の花芽のつき具合が一年毎に多少をくり返す。
         ・小枝は雄花が多く、樹勢低下の原因となる。
        A伊豆
         ・花芽が多く着生する(陰芽、夏芽にも着く)
         ・日当たりが悪いと枯れ込みやすい。
         ・花蕾がつき過ぎると結果母枝の先端にしか芽がないことがある。
        B松本
         ・結果母枝の先端にしか新梢が発生せず、側枝が長くなる。
         ・短果枝よりやや長めの長果枝の生産が安定している。
         ・樹が立ちやすくなる。

13.11.07  基肥
        冨有や松本早生富有については収穫が八割ほど終了した時点で基肥を施用することが
        適当です。
        冷蔵カキの出荷
        未熟果や過熟果、傷果、ヘタスキ果、病害虫被害果、汚損果等の果実は貯蔵中に軟化し
        やすいので、家庭での選果を徹底し、良質な果実を出荷する。

13.10.09  収穫時の管理
       @生傷をつけないように果実は丁寧に扱いましょう。
       A果梗や花柱痕は収穫・選別時の傷の発生につながるのでハサミできれいに落としましょう。
       B果実の表面に水滴がついていると汚損果の原因となるので、できるだけ果実が乾いてから
         収穫を行いましょう。
       C収穫した果実を高温下にさらすと日持ちが悪くなるため、日陰に置くなどして極力果実温が
         上昇しないように注意してください。
       D近年、軟熟果の混入が問題となっています。ヘタスキを始めとする種々の病虫害・障害に
         よって軟化しつつある果実は必ず除去しましょう。また、他に何の不具合もないのに果頂部
         のみ異常に着色した果実は、収穫時に硬くても往々にして数日のうちに軟化してしまうことが
         多いので注意しましょう。
       礼肥
        収穫直後に速効性肥料を窒素成分で10a当たり2〜3s施用しましょう。

13.8.3  西村早生の仕上げ摘果
      時期
       西村早生の着色が始まる八月下旬〜九月上旬が外観による渋果判定の適期です。
      方法
       甘・渋判定は着色と果形で行います。
      着色
       @同じ樹の中で他の果実より着色が遅れているもの。
       A果頂部とヘタ周辺部の着色差が極端であるもの。
      果形
       @全体に丸みが無く、四角張ったもの。
       A果頂部がへこんだり、肩の落ちたもの、扁平なもの。

13.7.4   摘果の方法
        葉果比による摘果の程度は富有・松本早生富有で20〜25葉に一果、伊豆で15〜20葉に一果、
        西村早生で15葉に一果程度が目安です。
       摘果の時期
        生理落果が終了次第、できるだけ早く摘果を始める。品種別には西村早生から始め(六月中に終了)、
        松本早生・富有、最後に生理落果の多い伊豆の順に行い、七月中旬までには終わらせる。

13.6.5   今月がフジコナカイガラムシの最後の防除適期と考え、徹底防除に努めましょう。

13.5.20   カキは摘蕾をしておけば半分取ったようなもの。摘果をすれば残りの半分を取ったようなもの。
        摘蕾はヘタスキ防止の決め手です。

13.4.7    発芽期の鳥害が増えているので注意(3月〜4月)。
       水田地帯の西村早生は晩霜害に遭いやすいので注意。
       摘蕾は大玉づくりのための第一歩。
       早期摘蕾が、初期の果実肥大とヘタすき果を少なくする重要な作業。
       灰色かび病は、特に伊豆については早期落下を招くので、四月中にゲッター等の予防薬剤を
       散布する。 

12.12.12 カキ樹の成長特性
       一、 地上部と地下部は互いに密接な関係を持っている
       二、 栄養成長と生殖成長はある程度相反する
       三、 樹姿は年齢によって変化し、樹齢が進むに連れて栄養成長は衰え生殖成長が盛んになる
       四、 上位の芽ほど萌芽率が高く、しかも立って伸びる
       五、 垂直な枝が最も強勢で、斜め、水平、垂下となるほど弱くなる
       六、 太くて真っ直ぐな枝には多くの樹液が流動し、屈曲は樹液の流動を妨げる
       七、 十分な日照が必要である
       八、 幹や枝も呼吸作用を行っており同化物質を消費している

12.11.2  基肥施用
         ※かきの施肥時期および施肥量(成分量/10a)

品種 施肥時期 N P2O5 K2O
量(割合) 量(割合) 量(割合)
早生種 基肥 11月中下旬
追肥  7月 上旬
礼肥 10月 上旬
8.4s(60%)
2.8s(20%)
2.8s(20%)
10s(100%) 7.0s(50%)
5.6s(40%)
1.4s(10%)
富有 基肥 11月中下旬
追肥  7月 上旬
9.8s(70%)
4.2s(30%)
10s(100%) 7.0s(50%)
7.0s(50%)
     

          注 施肥料は、成木で目標収量を2,500s/10aとした場合の10a当たり成分量。
          注 石灰類や溶リン等の土壌改良材は、基肥の施用時期より二週間以上前に施用しておく。

12.11.1  冷蔵柿の取り扱い
       未熟果や過熟果、傷果、ヘタスキ果、病害虫被害果、汚損果、果頂部異常着色果等は貯蔵中に
       軟化しやすいので、これらの果実が混入しないよう十分な家庭選果を行いましょう。

12.10.18 各園・樹ごとに生産の反省を
       収穫期は、本年産の生産反省を行うのに最も適した時期
        @小玉果部分は結果過多ではないか。
        A樹勢はどうか。葉数は不足してないか。
        B傷果部分は枝が混み合ってないか。
        C病害虫被害果部分は、薬剤がかかりにくい状態ではないか。
        D防風林の管理は適切であったか。
        E通風、採光状態はどうか。

12.10.1  施肥
        「西村早生」では今月上旬が礼肥の施用時期です。秋根の発根促進や収穫後の樹勢回復の
        ために、速効性の肥料を、10a当たりの窒素成分で2〜3s程度施用します。一般的な基準と
        して、10a当たり、S811等の化学肥料で20s程度。また、10月下旬〜11月が基肥の施用時期
        になりますので、基肥施用前に石灰類の補給、土壌pHの矯正を実施すること。

12.9.30  収穫の際は
          @傷を付けないように丁寧に扱う。
          A果梗や花柱痕は、傷の原因となるのではさみで切り落とす。
          B雨や朝露で濡れた果実は、汚損果になりやすいため、果実表面が乾いて収穫する。
            止むおえず収穫する場合は、収穫後風を当てるなどして果実表面を乾かす。
          C収穫した果実に直射日光が当たると、果実温度が高まり日持ちが悪くなるため、
            収穫した果実は日陰におく。

12.9.4   西村早生の渋果判定の目安
          ・同一樹で着色が遅れている果実
          ・葉かげでもないのに、一つの果実の中で一部青い部分が残っている果実
          ・果頂部とヘタ部の着色差のひどい果実
          ・全体に丸みがなく、四角張った果実
          ・果頂部が凹み、扁平な果実
          ・肩落ちや果実肥大に片寄りのある果実

12.9.1   新梢管理及び葉むしり
          かき果実の着色には成熟期の気温だけでなく、受光量が大きく影響します。徒長枝が多く、
          樹冠内部が混んでいる樹では受光量の不足により着色が劣るため、引き続き徒長枝を除去
          します。また、着色促進と汚損果防止の目的で、着色開始期には果実周辺の葉むしりを
          励行する。
         品質向上対策
          かき果実の着色に影響が大きい受光量を確保する対策として、樹冠下の反射マルチ設置が
          有効です。マルチ資材には太陽光線の反射のみを目的としたシルバーシート(銀色)や土壌
          水分制御と光線の反射を兼ねた透水性シート(白色)があります。

12.8.31  仕上げ摘果(西村早生)
          仕上げ摘果は、八月下旬から九月上旬に行い、着色状況を見ながら、渋果を除去します。
          ただし、この時期に20%以上の強い摘果を行うと、後期肥大を助長し、へた周辺部に渋を
          残す原因になるので、注意が必要です。また、含核数が少なく、渋果が発生している樹園地
          では、仕上げ摘果は行わず、収穫時や収穫後に渋果を除去します。

12.7.4   摘果
          生理落果の状況を見ながら摘果。西村早生、富有・松本早生富有、伊豆の順序でおこなう。
          摘果で残す果実は、結果枝中央部の果形が整った腰高のもので、へたの大きいもの。
         新梢管理
          樹冠内部の混んだ部分の整理、徒長枝の間引きをおこない、樹冠内部に陽を当てる
         土壌・施肥管理
          追肥をする場合は、七月上旬まで。西村早生は、不完全甘柿のため、後期に肥大しすぎると
          渋果の発生原因となるので施用量に注意。梅雨明け後の土壌乾燥に備えて敷きわら等を
          おこない、急激な土壌水分の変化を防ぐ。

12.6.6   かきの結実管理
          @摘蕾は来年のかき作りのスタートである。
          A摘蕾はヘタスキ果を減らす仕上げの管理でもある。
          B摘蕾の可能面積がかきの経営面積を決定する。
          C受粉樹は結実安定の要である。
          D摘果は来年のかき作りの第二段階である。

12.5.9   除草
          春の草は気温の上昇と共に繁茂してきます。油断すると果樹園全体が草に覆われます。
          土壌水分が高いと一層繁茂します。また、春草は果樹よりも根が浅く、春に施用した肥料を
          一足先に吸収し、果樹への供給を妨げます。また、春草が繁茂すると地温が上昇せず、
          果樹の根の活動を遅らせ、新梢や新根の発生が送れる原因にもなるので早めの除草が
          必要です。除草剤を連用すると土壌中の腐食含量が減少し、土が硬くなり、肥料の流亡が
          激しく、地力の低下、樹勢の低下につながります。有機物の補給が少ない園では、
          刈草を有機物として土壌に還元すると地力の向上が図られます。傾斜地での草生は、
          土壌の流亡が軽減できます。

12.4.30  かき摘蕾の意義と効果
           ・生理落花を少なくする
           ・果実肥大を良くする
           ・隔年結果を防止する
         残す蕾
           ・ヘタが大きく正常な形のもの
           ・収穫時に果実が枝で挟まれないもの
           ・日焼けが出やすい上部の場所では、蕾が横向き、やや下向きのもの

12.4.2   フジコナカイガラムシの越冬場所
           幹の粗皮隙間や切り口、新梢の枝と芽の間、切り下げの枯れ込み部、
           分岐部等の粗皮の下、台木の粗皮の下(地下部も)。
           粗皮削りや誘殺バンドで越冬密度を下げる。
         摘蕾
           早期摘蕾は、初期の果実肥大とヘタすき果を少なくする重要な作業。

12.3.8   晩霜対策
           対策としては、スプリンクラーや防霜ファンによる対策、霜カットや重油などの資材の燃焼
           による対策がある。
         草管理
           3月下旬に除草を実施し、裸地化による晩霜対策、カンザワハダニの繁殖を防ぐ。
           苗木の定植がまだの園では早く植えつける。発芽期の鳥害が増えてるので注意。

12.3.7   穂木の採取と貯蔵
           接ぎ木用の穂木の採取は2月が適期です。採取に当たっては、結実や品質が良好な樹の
           充実の良い一年生枝を利用します。二十本程度をビニル袋に入れ、穂木とビニルを密着
           した状態にして乾燥しないようにします。貯蔵は二〜四℃で行います。「福岡の果樹」より

12.3.6   近年環境問題、健康志向の高まりから、無農薬や減農薬、省農薬を理解してくださる方
           が増えました。無農薬栽培や減農薬栽培作物が産直や生協などを通じて販売される
           だけではなく、一般のスーパーにも並ぶ時代です。宣伝、提携方法次第で、様々な方法
           による省農薬栽培の野菜や果実の販売が可能だと思われます。「福岡の果樹」より

12.3.5   福岡正一さんの自然農法の秘訣は被覆植物の利用にある。
           「わら一本の革命」で有名な福岡正一さん(愛媛県松山市)の自然農法の秘訣は、
           常に圃場の表面を植物で覆っておくことにあるようです。福岡さんの農法の要点は、
           イネが終わったらシロクローバやムギで地面を覆い、果樹園では野菜や雑草の
           自然草生で草を管理し、常に土壌の表面に草があるようにしておられます。
           福岡式自然農法は、草による草の抑制、緑肥効果、根が土を耕す作用、生物相を豊に
           することによる病害防除を利用した農法であるといえます。「福岡の果樹」より

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